結論から言うと、わからないことを聞くのは誰にとっても怖いことです。でも、聞かないまま、あやふやにしておくほうが、あとで自分を苦しめます。
「何回まで先輩に聞いていいのか」「どこまで自分で調べて、どこから聞いていいのか」。この線引きに、誰もが悩みます。
「これ、前に教えたよね」と言われた日
私も、同じ質問を繰り返して「これ、前に教えたよね。1、2回目は同じことを言うけど、3回目は答えないから」と言われたことがあります。厄介なのは、先輩はそのときの自分の反応まで、よく覚えていることです。
この経験には、自分への教えがたくさん詰まっていました。実は、わからないまま聞けずにいたのは、私自身の弱点と向き合っていなかったからです。自信のないことをあやふやにしたままにしておくと、自分の力でできたのか、先輩の助言があってできたのかさえ、わからなくなります。
聞き方を3段階に分けた
象徴的だったのが、自己注射指導と血糖測定の算定でした。ここで私が決めたのは、聞き方そのものを3段階にすることです。
1回目は、聞きながらメモを取り、同じ内容を反復して演習します。
2回目は、自分で実践し、先輩に点検してもらいます。
3回目は、一人で最後まで完成させます。
この順番を決めてからは、「また同じことを聞いている」と思われる不安が減りました。何回目の質問かが自分でもわかるので、次に聞くときは「前回教えていただいた◯◯の続きですが」と、前提を伝えてから聞けるようになったからです。
それでも、聞かなければならない理由は変わりません。わからないまま進めることは、患者さんの不利益に直結します。素直な気持ちで聞き、感謝し、納得するまで反復して自分のものにしていく。この姿勢は、1回目・2回目・3回目という具体的な型があると、続けやすくなります。
この続きは、以下の2つの記事でも詳しく書いています。

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